ジュエリーに興味はあるけど何を買えばいいのかわからないあなたへ
最近、スタイリストさんがファッションコーディネートやスタイリングを解説する本が多いと思いませんか?
同じように、ジュエリー選びに役立つ本があれば良いのに、と思っていたら…
ありました!
ジュエリーを買いたいけど、どうしたらいいのか戸惑っている方へ、
心強い味方になる本をご紹介します。
ジュエリーの良さって?
電車の中やカフェ、レストランなどで、おしゃれな女性が増えたな、と思いながら観察をしていて気になったことがあります。それはジュエリーをつけている人が少ないこと。
私も近所へ買い物に行く時は何もつけないこともありますが、
仕事の時、誰かに会う時、お出かけする時に何もつけないと落ち着かない気分になります。
お化粧をして最後に口紅を塗らないような状態に近いです。
そうは言っても、ファッションのカジュアル化が進んだ昨今、
ジュエリーはそれほど必要性を感じないアイテムになってきているのかもしれません。
特別な時に着けるもの、というイメージが強いと、さらに遠い存在になってしまうでしょうね。
でもジュエリーって実はメリットがたくさんあるのです。
◇その人をより魅力的に、綺麗にみせてくれる
◇身につけることで気持ちが上がり、力をくれる
◇お洋服よりもずっと長く使える
◇歳を重ねるほど似合うものが増える
などなど。
今はデザインも豊富に、様々なジュエリーが揃っています。
それがかえって選びにくさの要因の一つになっているのかもしれません。
こんな本を待っていました
「もっと多くの人に、ジュエリーをつける楽しさを知ってほしい」
常々思っていたところ、私の意図をくんでくれたかのような本をみつけました!
『そろそろ、ジュエリーが欲しいと思ったら』
(伊藤美佐季 著、ダイヤモンド社)です。
著者の伊藤美佐季さんはジュエリースタイリストとして大活躍されている方です。『25ans』や『Precious』などの女性誌を見ていて、ジュエリーを使った素敵なスタイリングだなと思うと、クレジットには必ず美佐季さんの名前があります。
ジュエリーとお洋服のバランスはもちろんのこと、
つけた時に、その人のどのような個性や魅力を引きだせるのか?
といったことまで熟知しているのでしょう。
今のファッションの気分を取り入れつつ、とても実践的、そして洗練されているのです。
本の内容は?
CHAPTER1 ジュエリーがあれば、もっと素敵になれる
CHAPTER2 ベースになるジュエリーの見つけ方
CHAPTER3 アイテム別ジュエリーの選び方&買い方
CHAPTER4 さらにおしゃれに見える、ジュエリーの着け方
CHAPTER5 もっとジュエリーを楽しむために
という5章だてになっています。
本を開くと、右ページに1つのタイトル、それに対する本文は左ページのみ、
という構成。非常にコンパクトにまとまっているので、短時間でさらりと読めてしまいます。
でも何度も読み返して、ジュエリーとの付き合い方を見直したくなる内容です。
こんな感じで、モデルが着用した写真も豊富でイメージしやすい。
ジュエリー初心者には
「まず手に入れたい基本の7アイテム —ひとつでもサマになるのはこの7つ」
というタイトルは気になるはず。
エタニティリングやパールピアス、パールネックレスなどを挙げています。
さらに各アイテムの選び方のコツを別のページで指南。
パールピアスなら
「年齢によって似合う珠の大きさは変わる」
といった具合です。
ある程度ジュエリーをつけてきた人なら、読んでいて「そうだよねー」と納得
する内容が多々あると思います。
さらにさらに、そうしたジュエリー経験値の高い方にも参考になる、着け方のテクニックがいくつも披露されているのがこの本のすごいところ。
いえ、美佐季さんのすごいところ。
例えば、「ロング x ロングのラグジュアリーな重ね着けテクニック」。
ウエスト付近まであるロングネックレスに、ネックレスと同ブランド・同モチーフの
ロングペンダントの重ね着けを提案しています。
確かにロングネックレス1本だと、
内側にできる間延びした空間が気になることがあります。
その空間にロングペンダントがあればすっきりしつつ、華やかさも加わります。
これはお洒落。ネックレスも新鮮に見えます。
ちなみに紹介されているネックレスとペンダントはティファニーの”ハードウェア”コレクションでした。
価格はネックレス1,850,000円、ブレスレット390,000円、(2点をつなげて使用しています)、ペンダント385,000円です。ちょっと気軽に買える感じはしませんね。
必ずしも同ブランド・同モチーフでなくても良いかもしれません。
同じカラーの地金で同じテイストのデザインであれば違和感はなさそう。
(美佐季さんの考え方を否定するつもりはありません。私の個人的なアイデアです)
この本の中で唯一気になったのは、取り上げられているジュエリーの多くが
海外有名ブランドだったことでしょうか。
メジャーブランドでなくてもクオリティが高く、センスの良いジュエリーはあります。
価格もハイブランドに比べるとリーズナブルだったりします。
そんなジュエリーブランドも今後このブログでご紹介したいと思います。
最後に、大切なこと
ジュエリーを選ぶ上で大切なのは、実際に着けてみて、似合うものを探すこと。
美佐季さんも本の中で繰り返し書いています。
例えばパールのピアス。珠の大きさが1ミリ違うだけで雰囲気は変わります。
顔の形、大きさは人それぞれですから、似合うサイズも人によって異なります。
それにパールの色や光沢、仕上げの美しさなど、品質も1点1点確かめたいところです。
海外ブランドのジュエリーですらネットで買える時代ですが、
いくつかのお店に足を運んで、色々と試着してみることをおすすめしたいですね。
ジュエリーは安いお買い物ではありませんし、
じっくり選ぶ時間も楽しんでしまいましょう。
美佐季さんはイタリアでジュエリーの勉強をされていた時期があったそうです。
その頃出会ったイタリアのマダム達のジュエリー使いにかなり影響を受けたとのこと。
そうなんですよね……。海外で出会う、かっこよくジュエリーをつけこなしているマダム、眩しくて憧れます。
ジュエリーが体の一部のように馴染んでいて、その人の個性と調和していますものね。
これからジュエリーを買おうかな、という方だけでなく、ジュエリー上級者の方まで、この本から得られるヒントはたくさんあると思います。
ぜひ参考になさってくださいね!