ダイヤモンドと仲良くなるために必要なこと
ダイヤモンドは女の子のベストフレンド
マリリン・モンローの歌で有名なこのフレーズ、全く同感です。ダイヤモンドはどんな色のお洋服にも合わせやすいですし、キズがつきにくいので日常使いにもそれほど気を使わなくて大丈夫。それにカラーストーンを使ったジュエリーと比べると、デザインのバリエーションも豊富にあります。その輝きをみるだけでパワーをもらえるし、つけている女性もキレイにみせてくれる。ベストフレンドといえるでしょう。とっても頼もしいダイヤモンドをぜひ味方にしたいですよね?そのためには忘れてはならない重要なことがあるのです。
衝撃のダイヤモンド
大事なことを思い出させてくれたのは、とある勉強会に参加した時のこと。初めは壇上の先生の方に向かって、参加者全員が整列して座って話をきいていたのですが、途中から椅子を移動して、参加者2人ずつ対面してお互いにインタヴューをすることになりました。
私のお相手はメーカーに勤務している40代の女性でした。ビシッと黒いスーツを着ていて、滑舌のいい話しぶりからはバリキャリ系の雰囲気が漂っています。インタヴューをしながら、つい身につけているジュエリーに目がいってしまいます。指には銀色に光るシンプルな結婚指輪。首元には小さい石を6本の爪で留めた、これまたシンプルなペンダントをつけています。
何か白っぽいようなグレーっぽい石がついているけど何だろう?結構な至近距離で、まじまじと見ているのがバレないように観察すると……。なんとその小さな石は、ダイヤモンドだったのです!なぜそのダイヤモンドがグレーっぽく見えたと思いますか?それは石の表面に皮脂がついて、さらに埃などが付着していたからなのです。
これほどひどいダイヤモンドをみたのは久しぶりで、内心「きゃーっ!!」とムンクの『叫び』状態になりました。あふれるような力強い輝きはなく、彼女の動きに合わせてクラウンファセット(カットされた面)から反射される光のシャープさをみて、ダイヤモンドだなと判断したのです。変わりはてた姿に哀れすら感じました。
特に石の裏側に汚れがたまりやすいとはいえ、こんなに汚れて曇ったダイヤモンド、私ならとても放っておけません。と偉そうなことを言いながら、結局彼女に何も伝えられずじまいだったことを大後悔しています……。
ダイヤモンドは完璧ではない
ダイヤモンドには油になじみやすい性質があります。クラウン側(石の上部)はクロスで拭けばある程度の汚れは取れますが、パビリオン側(石の下部)は石座(石を支える地金)で覆われていたりして、なかなか拭くこともできません。少しずつ油分と埃がたまり、石の表面が曇っていきます。その結果、ダイヤモンドの最大の特徴である輝きを失ってしまうというわけです。
また、劈開性という弱点もあります。表面にキズはつきにくいのですが、原子配列の構造上、割れやすい方向があって、衝撃にはそれほど強くありません。先端が尖ってカットされた部分も、強くぶつけたりすると欠けてしまいます。タフなイメージの強いダイヤモンドですが、やっぱり大切に扱わないと!と思いますよね。
それではダイヤモンドの美しさを保つにはどうすればいいのでしょう?
お手入れ方法その1
帰宅してジュエリーをしまう前に、汗や汚れをジュエリー用クロスで拭く。
メガネクロスに使われるマイクロファイバー、乾いた柔らかい布でも大丈夫です。どのようなジュエリーでもやっておいて損はない基本のお手入れです。
お手入れ方法その2
方法その1で取りきれない汚れを落とすには、超音波洗浄機が簡単で便利ですが、ジュエリーに優しいこの方法をお薦めします。
- 小さな容器にぬるま湯を入れ、中性洗剤を適宜溶かす。
- その中にジュエリーを20〜30分浸す。
- 柔らかい毛の歯ブラシを使って、石や地金についた汚れを取る。特にジュエリーの裏側からも丁寧に。
- 水でよくすすぎ、乾いた柔らかい布で水分を拭き取って乾かす。すすぐ際に水道に流してしまわないよう、容器を下に置いておくと良いでしょう。
お手入れ方法その3
細工の細かいもの、エメラルドやオパール、パールなどデリケートな石がセットされているものは購入したお店に依頼するほうが安心です。大抵はサービスで受け付けてくれます。爪のゆるみに気づいた時、石が動いているかも?と思った時も、即購入したお店に相談してくださいね。
まとめると…
ダイヤモンドと仲良くなるには、定期的にお手入れをして、綺麗な状態を保つことが大切です。お手入れすると愛着もわいてきますし、何より方法その2でお手入れした後のダイヤモンドは浄化されたように清らかになります。つい「あースッキリ」とつぶやきたくなるはず。ダイヤモンドの極上のオーラをまとうことで、幸運だって呼び寄せられるかもしれませんよ。ぜひ一度お試しくださいね。